宮澤弘幸は1919(大正8)年、今の東京の代々木近くで、父雄也、母とくの間に生まれました。その後、弟晃、妹美江子が誕生し、弘幸は五人家族の長男として多感な幼少期を過ごしました。
1937(昭和12)年、北大予科工類に入学。そこで彼は外国人教官と学生たちの私的な集まりである「ソシエテ・デュ・クール(心の会)」に参加し、さらに米国人教官レーン夫妻一家と家族ぐるみの交流を行います。
その後、1941(昭和16)年12月8日、軍機保護法違反の罪で逮捕され、網走などに収監されました。
1945(昭和20)年、敗戦後に解放されましたが、1947(昭和22)年2月22日、27歳の若さで短い生涯を終えました。
宮澤弘幸とはどのような青年だったのか、彼は何故検挙されたのか、過酷な運命にどう立ち向かったのか、残された史料をもとに作り上げた構成劇がこの「エルムに寄せて」です。
DVD 及び冊子を販売予定です。