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第九集に寄せて 抜粋 毎年八月十五日の終戦の日が近づくと、報道機関は一斉に終戦の特集を組みます。今年私が注目したのは、北海道新聞が三日間連載した『昭和の語り部 | 半藤一利(2021年90歳で死去)の伝言』です。妻末利子さん、盟友保阪正康さん、ジャーナリスト青木理さんがそれぞれの思いを語りました。そのなかで青木さんは、半藤さんが指摘した「戦争に向かう社会の6つの兆候」が強く印象に残ったと触れています。 それは、①被害者意識と反発が国民にあおられる②言論が不自由になる③教育が国粋主義に変わる④監視体制が強化される⑤テロの実行が始まる⑥ナショナリズムが強調される、というものです。まさに現代を生きる私たちへの警鐘であると考えます。 最後に戦後七九年が経過し、戦争の記憶が風化してゆくなか、この度も多くの市民から貴重な戦中・戦後を体験した玉稿を頂きました。ありがとうございます。これまでも「憲法第九条」の改悪が叫ばれ、そして今も自民党を中心に右派の動きが強まっています。私たち北広島九条の会は、一歩も引かずに「第九条」を守る意志を確認し、世界の新しい「国」の理想を先取りした「憲法第九条」の誇りを、子どもたちの明日へしっかり手渡したい。この小冊子が「平和から平和へのバトンタッチ」、その一助になればとの思いで編集しました。 2024年12月 「バトンタッチ」編集委員会 八島 将 |
編纂:北広島9条の会 https://kitahiro9.org/