パレスチナへの医療・教育などの支援を続けている北海道パレスチナ医療奉仕団は、2008年12月のイスラエルによるパレスチナへの攻撃をきっかけに、実際に現地へ毎年、団員を派遣して支援活動を行っています。
世界各地から支援団体がパレスチナに入り医療支援を行っているのですが、常に戦争状態にあるため、診療の多くは怪我の手当などが重点となっています。整形外科医である猫塚義夫医師(団長)は現地で診療を続けた結果、診察に訪れる患者の50%ほどが、腰痛・腰椎疾患であることがわかりました。
これを治療するために、腰痛体操などのリハビリーが有効なことはよく知られていますが、現地では普及していませんでした(「腰痛体操を取り入れるという考えがそもそもないよう」だとお聞きしました)。
そこで、2016年度は北海道パレスチナ医療奉仕団で、腰痛体操の動画を作成して持ち込む活動を始めることにしました。
試作品として完成したのが男女別のアラビア語解説の腰痛体操DVDです。現地ではインターネットで動画を見ることは一般家庭では容易でないため、DVDで配布することになりました。
現在、国連の機関である「国際連合パレスチナ難民救済事業機関=UNRWA」が推薦を検討していると聞いております。
日本のすぐれたリハビリー技術が、パレスチナ人の希望を開いてくれることを望みます。
製作:北海道パレスチナ医療奉仕団